こんにちは、ワールドワイドです。
以前に(プライベートでの)新型コロナウイルス感染症による休業の場合に活用できる、
傷病手当金に関する暫定措置についてお伝えしました。
記事はこちら→ 傷病手当金申請のポイント【新型コロナウイルス感染症で医師証明がもらえないとき:石川県内暫定措置】
一方で、医療・福祉関係を始めとして仕事をしていた都合により、新型コロナウイルス感染症にかかって、休業せざるを得ないケースもあるでしょう。
この場合は、労災保険で休業補償給付の支給申請をしていただくことになります。
休業補償給付の支給申請時に必要な書類【新型コロナ】
新型コロナウイルス感染症にかかる、休業補償給付申請については、
・休業補償給付支給請求書(様式8号)
・(業災) 平均賃金算定内訳(様式8号別紙1)
・MY HER-SYSの療養証明書
以上をそれぞれ(作成・発行のうえ)提出していただく必要があります。
休業補償給付申請書類を揃えられない!?
ところが、昨今の新型コロナウイルス感染症関連事務の省コスト化の影響か、
MY HER-SYSで療養証明書を表示できる方が限られているようです。
※令和4年9月26日以降、下記のいずれかに該当する方が対象
①65歳以上の方
②入院を要する方
③重症化リスクがあり、かつ、新型コロナウイルス治療薬の投与が必要な方 または 重症化リスクがあり、新型コロナウイルス罹患により新たに酸素投与が必要な方
④妊娠している方
このため、
「MY HER-SYSで証明が発行出来ない場合、休業補償給付は申請できないんでしょうか?」というお問い合わせが増加しています。
このような場合について、MY HER-SYSの療養証明書に代わる書類で対応できます。
ひと安心ですね。ではどのような書類を用意する必要があるのでしょうか。
MY HER-SYSの療養証明書の代替書類
以下の3種類の書類のうちどれかを作成・発行し、
休業補償給付の申請様式に添付して提出すれば、 休業補償給付の申請ができます。
1.新型コロナウイルス感染証陽性結果確認書類を作成する
「新型コロナウイルス感染証陽性結果確認書類」という書式を、感染した方が自分で記入し添付することで、MY HER-SYSの療養証明書の代替が可能です。
参考書式【新型コロナウイルス感染症陽性結果確認書類】
参考書式は令和4年11月時点での新型コロナウイルス感染証陽性結果確認書類の様式(全国対応版)です。
申立書のフォームは申請タイミングによって違う可能性がありますので、
実際に申請する労働局にお問い合わせください。
2.健康フォローアップセンターの電子申請を利用する
各都道府県の「健康フォローアップセンター」サイトでは電子申請で陽性証明の受付を行う所がございます。
そこでのやり取りのメールをプリントアウトして頂き、添付することでMY HER-SYSの療養証明書の代替が可能です。
なお、陽性者登録、フォローアップセンターの申し込みにあたっては、
こちらの説明ページ(石川県:陽性者登録・フォローアップセンターについて)も参考にしてください。
3.陽性時に医療機関から配布されるチラシを活用する
陽性者には医療機関等から「新型コロナウイルス感染症陽性と診断された方へ」というチラシが配られます。
そちらに医療機関名、陽性となった日付、陽性者のお名前、を記入して添付することで、MY HER-SYSの療養証明書の代替が可能となります。
1~3のどの方法を利用しても大丈夫ですので、
最も作成・発行しやすいものを選ぶとよいでしょう。
療養補償給付及び複数事業労働者療養給付たる療養の費用請求書は医師証明が必要!
なお、仕事をしていた都合により、新型コロナウイルス感染症にかかって病院にかかった費用については
別途療養補償給付をしていただくことになります。
このとき、受診した病院や申請のタイミングによって申請の種類が違うのですが、
労災指定外の病院で受診した場合等の申請(7号様式を使うケース)は、絶対に医師の証明は必要です。
代用できるものはなく、医師証明欄が空欄では、申請はできないという事になります。
混乱しないように、ご注意ください。
※2022年11月時点の情報でしたが、2023年5月終了しました。
また、各都道府県の労働局においても対応が異なる場合がありますので、申請のご相談は弊社にお問い合わせください。