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「働きやすさ」と「やりがい」どっちが重要?

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経営者の皆さん、「働きやすさ」と「やりがい」だったらどっちが重要だと思いますか?

もちろんどちらかだけが重要で、もう一方は重要ではないということではありません。
でもどちらかが業績により大きな影響を与えていて、もう一方はあまり業績には関係ないとしたら、皆さんはどちらを優先的に取り組むでしょうか?

GPTWという会社が調査した「働きがいのある会社」という調査があります。 GPTWでは働きがいを「働きがい=働きやすさ×やりがい」と定義しており、横軸にやりがいを、縦軸に働きやすさという指標を用い、企業を4つの職場タイプ(いきいき職場・ばりばり職場・ぬるま湯職場・しょんぼり職場)に分類しています。

 

 

ここまでだったら「あなたの職場はどのタイプ?」で終わりなのですが、本調査の面白いところは、この4つの職場タイプと業績の関連性も調査しているという点です。

この4つの職場タイプの中で最も売上が伸びている職場タイプはどれだったのでしょうか?

 

 

第1位は・・・やはり「いきいき職場」でした。

皆さん納得の結果ではないでしょうか。
興味深いのは2位以下です。
2位はなんと「ばりばり職場」でした。しかも3位以下を圧倒的に引き離しての2位。ばりばり職場の定義は、働きやすさはないが、やりがいはあるです。
働きやすさはなくても、やりがいがあれば、業績は伸びていくということです。

そして最下位はどの職場タイプだったかというと、ぬるま湯職場です。
働きやすいが、やりがいはありません。
業績の伸びだけだったら、働きやすさも、やりがいもないしょんぼり職場とほぼ一緒です。

つまりこの調査結果から読み解けるのは、「働きやすさ」と業績には大きな相関関係はなく、業績を上げるのは、「やりがい」だということです。

近年、働き方改革の旗印のもと、企業では残業削減や休暇の充実等、働きやすさを高めるための施策を打ってきました。
働きやすさを高めていくことは、多様な人材がライフステージに合わせて、多様な働き方を選択でき、企業に長く勤めて頂くためには、非常に素晴らしい取り組みだと思いますが、企業が業績を高めていくためには、働きやすさばかりを追い求めていても、業績が向上することは期待できません。

企業を成長させていくためには、働きやすさだけではなく、やりがいを高めていく必要があります。皆さんの会社も働き方改革に対応することばかりに追われて、やりがいを高めるのを忘れていませんか?

会社にとって何が重要なのかを今一度考えてみてはいかがでしょうか。