お客様から評価者研修の依頼があり、先日評価者研修を実施してきました。その会社では人事評価を始めたばかりで、また人事評価というものを学んだことがないという状態でした。
世の中には様々な評価制度が存在しますが、人事評価を実施するうえで共通で守らなければいけないルールというものが存在します。ルールを知らずに評価をするというのは、車を無免許で運転するのに似ています。交通ルールを知らなくても運転はできるかもしれませんが、事故は圧倒的に増えることでしょう。
せっかく会社を良くしようと思って人事評価を始めたにもかかわらず、社員の満足度が下がってしまった。そんなことにならないよう、まずは人事評価の基本的ルールを知っておく必要があります。
この動画は評価者研修の際によく紹介させてもらっています。一般的な人事評価制度には、情意考課と呼ばれる評価があります。プロセス評価やコンピテンシー等もこの部類に入ることが多いです。
研修の中では、いつも「秘めたる闘志」を評価できますか?と投げかけています。
目に見えないもの、聞こえないもの、感じることのできないものを評価しようとすると、とたんに人事評価の精度が下がってしまい、人によって評価基準がバラバラになってしまいます。
心は見えないけれど、心遣いは見える。想いは見えないけれど、思いやりは見える。
情意考課のポイントは形に現れたものだけを評価するということです。ここでいう形とは、表情、態度、言葉、所作、行動などを言います。
皆さんも自社で人事評価を実施する際には、形に現れたものだけを評価するということを意識してみてください。