5月11日で今年度北陸初開催となった「かなざわ逆求人フェスティバル」が終了しました。
ご参加頂いた企業様、学生の皆様、ありがとうございました。そして多大なるご協力を頂いたジースタイラス様やその他関係各位の皆様、お陰様で大変有意義なイベントになったのではと感じています。ありがとうございました。
そもそもこのイベントを開催する理由として、普段中小企業の顧問として人事部の様々な悩みに接している我々のような会社から見ると、新卒採用に関しては上手くマッチングが出来ていないのでは?という疑問を感じていたからです。
私たちが、中小企業の経営者や人事部に新卒採用の状況に関してヒアリングすると、こんな会話が多く聞かれます。
企業「ここ2,3年は、本当に学生が集まらなくて、困っているんだよ」
私「大手ナビが開催している合同企業説明会に出展されたんですか?」
企業「昨年はリ〇ナビに出展したんだけど、1人しか集まらなくて…」
私「では今年はどうされるのですか?」
企業「今年はマ〇ナビに出展しようと考えてるんだよ」
リクナビもマイナビも登録している学生はほとんど一緒です。多くの企業がリ〇ナビかマ〇ナビに出展しています。イベントの内容も開催日程もほとんど同じです。
つまりリ〇ナビもマ〇ナビも私から見たら、ほとんど一緒なんです。そして採用活動がうまくいっていないにもかかわらず、また同じようなイベントに繰り返し出展するということを繰り返しています。
なぜか?
北陸のような地方都市では、四大卒の新卒を雇用しようと思うと、選択肢がほとんどないんです。大手ナビを使うか、地方のナビを使うか。
そしてナビに登録しても学生がエントリーする企業は、名前の知れてる有名企業ばかり。
学生に名前の知られていない中小企業は、合同企業説明会で集客するしかありません。
じゃあ合同企業説明会で集客できるかといえば、そこでも有名企業にばかり学生は集まってしまいます。
ここで問題なのは「有名企業」=「良い企業」なのか?ということ!
私が思うに有名企業でも「死んだような目をして働いている社員ばかりの企業」もあります。一方、知られてない企業の中にも「社員が活き活きと幸せに働いている企業」があります。
もちろん有名企業の方が福利厚生がしっかりしている傾向にあるかもしれません。ただ、就職活動は会社選びではないんです。就職活動は、これから社会人となる学生がどのような生き方をしたいのかを選択する人生選びです。
今、定年退職をされる60代の方々が就職活動をされていた頃の花形ビジネスでも、40年経った今となっては、斜陽産業となってしまった会社も沢山あります。
そして時代が移り変わるスピードも加速度的に早くなってきています。
つまり今の時代、どの会社で務めるのかが重要なわけではなく、どのような社会人となるのかが重要なんです。
会社って何なのでしょうか?私は会社は人の集まりだと思います。会社なんて存在しないんです。蓋を開けば人の集まりです。
だとするならば就職活動の軸は、有名かどうかではなく、そこに勤めている人の表情や想いを聴いて決めて欲しい。そしてそれが実現できるようなイベントをこの北陸の地でも開催したい。
そんな想いから、企業の担当者が会いたい学生に必ず会える「かなざわ逆求人フェスティバル」を開催させて頂きました。
イベント開催後にもご参加頂いた企業様に状況確認を行っていますが、「いつも会えないような学生に出会えてよかった」「〇人に内定を出しました」等、嬉しい声を多数頂いています。また、学生からは「就職活動の視野が広がった」「経営者の熱い想いが聞けて良かった」との声を頂いています。
就職活動はマッチングして初めて成立となりますので、内定出しで終わりではありませんが、より良いマッチングが生れるよう今後も支援していきたいと考えています。
沢山のご協力と出会いに感謝!