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「雇用保険被保険者番号」が重複している社員。統合手続きの方法

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Date: 2026/6/10
 
こんにちは、ワールドワイド社労士事務所です。

中途採用した社員の雇用保険手続きを行う際、

「なぜか雇用保険被保険者番号が2つある」

「前職の番号で申請したのに、新しい番号が発行されてしまった」

というトラブルに直面したことはありませんか?

転職を繰り返す中で登録情報が一致せず、1人の社員に対して複数の被保険者番号が重複して登録されてしまうケースは少なくありません。

これを放置すると、社員の将来の給付(失業手当など)に悪影響を及ぼすため、

企業側の申請による統合手続きが必要です。

今回は、番号が重複する原因と放置のリスク、ハローワークでの具体的な統合手順を解説します。

 

 


 

■ 1. なぜ「雇用保険被保険者番号」の重複が起きてしまうのか?

 
 

雇用保険被保険者番号は、原則として「1人につき生涯で1つの番号」を使用することになっています。

しかし、いくつかの要因によって重複が発生します。

最も多いのが「改姓による氏名の不一致」です。

結婚などで苗字が変わった際、ハローワークに氏名変更届が提出されていなかったりすると、

ハローワークのシステム上で別人とみなされ、新しい番号が発行されてしまいます。

また、

「生年月日の入力誤り」

「住所表記の揺れ」

「前職からかなりの長期間(7年以上)ブランクがあり、データが一時的にアーカイブされた状態で新規登録された」

場合などにも、意図せず新しい番号が採番され、重複状態が作り出されてしまいます。

 
 

■ 2. 番号が重複したまま放置することのデメリットとリスク

 
 

雇用保険番号の重複を放置すると、社員にとって非常に大きなデメリットが生じます。

最大のデメリットは、「雇用保険の加入期間(被保険者期間)が通算されない」点です。

これにより、退職して失業手当(基本手当)を受け取る際、本来もらえるはずの所定給付日数が少なくなったり、育児休業給付金や介護休業給付金の受給要件を満たせなくなったりする恐れがあります。

また、各種給付金の申請時にハローワークの処理がストップし、受給までに多大な時間がかかるという実務上のトラブルも発生します。

会社にとっても、退職手続きの際などにエラーが発生し、人事労務の処理が煩雑化する原因となります。

 
 

■ 3. ハローワークで行う「雇用保険被保険者番号」統合手続きの実務

 
 

重複した雇用保険番号を1つにまとめるためには、

所轄のハローワークに対して「雇用保険被保険者本人情報統合届」を提出する必要があります。

手続きは、原則として「現在、雇用保険を適用している事業所(会社)」を経由して行います。

必要な添付書類としては、

「重複している2枚の雇用保険被保険者証の原本(またはコピー)」

「本人確認書類の写し(運転免許証や住民票など)」

「氏名が変更されている場合は同一人物であることを確認できる戸籍謄本など」を準備します。

書類が受理されるとハローワーク側でデータの統合(読替処理)が行われ、

過去の加入実績がすべて最新の番号に引き継がれます。

 
 

■ 4. 今後の重複を防ぐために人事担当者が取り組むべき対策

 
 

今後、社内で雇用保険被保険者番号の重複を発生させないためには、中途採用時の入社手続きプロセスの見直しが有効です。

まず、入社時には必ず「前職の雇用保険被保険者証」の提出を徹底させてください。

紛失していると答えた社員に対しては、「マイナンバー」の提供を求め、

ハローワークで事前照会を行うのもよいでしょう。

マイナンバーを活用することで、過去の登録情報を個人の識別番号レベルで紐づけることができるため、重複の発生をほぼ完璧に防ぐことができます。

また、結婚などによる改姓の申し出があった社員には、速やかに氏名変更手続きを行うことも重要です。

■ さいごに

雇用保険被保険者番号の重複は、人事担当者様にとっても厄介なトラブルですが、社員の将来に関わる極めて重要な問題です。

入社手続き後に登録データの重複に気づいた際は、できるだけ早期にハローワークで統合手続きを行いましょう。

手続きの進め方やマイナンバーを使った確認についてご不明な点があれば、お気軽に当事務所にご相談ください。

 
 

ワールドワイド社労士事務所
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